キッチン、システムバス等の各種設備機器の値引率にはおおむね満足の鳥男ですが、それはそれとして施主支給とした場合いくらぐらい違ってくるのかな?ということに大いに興味がありました。
今回は鳥男なりに施主支給のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
そもそも施主支給とは何か?
読んで字のごとく、施主が購入品を支給することです。従来はハウスメーカーや工務店などのビルダーが発注していた備品を、施主が自分自身で購入して支給します。
対象は照明やスイッチ類、洗面ボウルなどの小物から、キッチンやシステムバス、トイレなどの大きな物まで様々。
ただし、ビルダーによってはキッチンなどの大きな物は対応してくれなかったり、持ち込み料を取られる場合もあります。小物の場合はたいてい大丈夫じゃないかなぁ……数にもよると思うけど。
その辺りは直接ビルダーに確認してください。くみきハウスの場合は基本的には何でも施主支給OKとのことでした。
施主支給のメリットはいくつかありますが、まず何より
①価格が安いこと
ハウスメーカーや工務店は備品を購入する場合、商社や代理店を通すのが普通です。当然最終的な価格にはそれらのコストが上乗せされていますが、施主自身が購入することでその分を浮かすことが可能。
最近ではネット通販で個人でも大抵のものは購入可能ですよね。キッチンやシステムバスなどの施主支給専門ネットショップもいくつかありますし、値段だけでみればネットで買うのが一番安いでしょう。
各種クレジットカードで決済すればポイントを貰うこともできます。住宅の備品となると総額は数十万~数百万円ぐらいになると思うので、ポイント還元分だけでも結構大きいですよ!
②施主のイメージを確実に反映できる
鳥男たちにはあまりなかったんだけど、世の中には
「リビングの照明にはずっとコレを使いたかった!」とか「洗面ボウルや水栓金具は輸入雑貨店で見つけたコレを取り付けたい!」
などの希望を持っている人が結構いるようです。そういったこだわりのある人は、理想を実現するために施主支給が必要。現物を持参して「これを取り付けて下さい!」とお願いするわけです。
この場合は値段はあんまり関係ありませんね。高くても自分の付けたいものを付けられることに意味があります。
上記2点は施主側のメリットですが、ビルダー側にもメリットはあると思います。
これはくみきの社長から聞いた話だけど、最近はネットでなんでも値段がわかってしまうので見積をだしても「これはネットで見たら●●円だった。だから安くしてくれ」というのが頻繁にあるそうで……例えばインターホンとかね。
その対応にかかる労力と時間を考えたら最初から「取り付けはこちらでやるので好きなものを買って持ってきて下さい」とした方がよい、とのこと。ビルダーさんも大変ですねぇ。
「安くしてくれ」という施主側の気持ちもよく分かるけどね(笑)
施主支給にはデメリットもいくつかあります。
①責任の所在が施主側(or 曖昧)になる
これが一番大きなデメリットでしょう。施主支給の場合、備品の購入は施主とショップとの間でなされるものなのでビルダーは関知しません。不良品をつかまされてもそれは施主の責任。メーカーに対して返品・交換・補償請求するのは施主の仕事になります。
メーカーがすんなり応じてくれた場合はいいですが、揉めた場合などには……考えただけでうんざりします。
さらに水回り備品など取り付けに工事が必要な品物の場合、製品に不具合があってもビルダー側に責任はないわけですから交換の際には工事費用が再度発生することになり、それはおそらく施主負担になるでしょう。HM提示の見積金額が高いのはその保証・調整費用も込みだからと考えましょう。
厄介なのが「製品が悪い(施主責任)」のか「取り付け工事が悪い(ビルダー責任)」のかはっきりしないとき。最悪の場合、施主とビルダーで責任のなすり合いになる可能性も。そうなると泥沼ですね。
②納入時期と保管場所
デメリットその②は納入時期と保管場所。建築工事には段取りがあるのでいきなり支給品を全部渡されてもビルダーは困ります。逆に欲しいタイミングで手元にないのも工期が遅れる原因に。
それらを避けるためには工事の進捗を常に把握してベストなタイミングで支給する必要があります。
小物であればあらかじめ買っておいて自分で持っておけばいいんだけど、キッチンやシステムバスなどの大物の場合は家に保管しておくわけにもいかないので発注タイミングが重要。
また、受け渡しも車上渡しだったり再配達不可だったりすることもあるので確実に受け取れるよう手配する必要があります。
ざっとこんなところでしょうか。どうです?
メリットばかりが強調されがちだけど、デメリットもあるんですよ。
これらのデメリットを受け入れられるかどうかは……やっぱり価格差次第だよね!
ということで、とりあえず施主支給サイトで見積もりをとってみることにしました……つづく。
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