前回に引き続き最終コストダウンの検討をしていきましょう。
前回はその①~⑧までを紹介しました。今回は続きの⑨~⑮まで。
前回記事はコチラ
最終見積から200万円削る! その①
⑨タイル床&タイル腰壁としていたトイレを無垢床&漆喰に変更
鳥男邸のトイレは1F,2Fとも床は全面タイル張り。壁は高さ900までタイル張りでそれより上は漆喰塗りとなっています。このタイル張り仕様は鳥男嫁の強い要望によるもの(掃除のしやすさから)なんだけど、床面カラマツ無垢板&サワラ板腰壁にすることでタイル費用、左官工事費を削減できないか検討しました。
検討の結果、金額差としては約5万円
「このぐらいの差なら掃除のしやすさを優先したい!」
という鳥男嫁の意見により結局この案は採用見送りとなりました。
⑩タイル床としていた玄関&ポーチを三和土仕様に変更
玄関土間および玄関ポーチもタイル張り仕様となっています。これをタイル張りではなく三和土(たたき)仕上げとすることでのコスト削減を検討しました。
三和土とは“赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、塗ってたたき固めた素材-Wikipediaより”で、玄関土間などによく使われる手法です。で、タイルより耐久性の面では若干落ちるが価格面では安く済むとのこと。
見積金額を比較したところ意外なことにあまり変わらず差額は1.5万円。上のトイレ同様、
「このぐらいの金額差であればタイルのままにしておきたいなぁ」
というのが率直な感想。ということでこの案も採用見送りとなりました。
上記の⑨⑩案のコスト削減効果が薄かったのは鳥男たちが選定したタイルが安いものだったのもあるかもしれません。タイルは1㎡あたり安いもので3,000円くらいから、高いものだと10,000円以上するものまで様々だけど、鳥男たちが選んだのはほぼ全て4,000円/㎡以下の商品。
安さ重視で選んだので!(笑)
もっと高いタイルを選定している人の場合は効果の大きい削減案かもしれないですね。でもそんな高いタイルを選定するような人はタイルにこだわりのある人だろうから、タイルを削ることなんてできないでしょうが……。
⑪板張りとしていたリビング土間内壁を他と同じ漆喰に変更
内壁は基本的にすべて漆喰塗りですが、リビング土間のみはサワラ板張りとしていました。その理由は↓の記事参照。
リビング土間の仕様を検討する!
しかし、漆喰塗りよりも板張りの方が高くつくとのことだったので板張り⇒漆喰塗りとすることでコスト削減できないか検討しました。見積金額の差は3万円とのこと。
鳥男的には「このぐらいの差なら板張りにしておきたいなぁ」という気持ちの方が強く……結局この案も採用見送りとなりました。
⑫一部内壁漆喰塗りを自分たちで
前述のとおり、鳥男邸の内壁はほぼ全て漆喰塗りとなっています。これらの壁塗りを自分たちでおこなうことで施工費を浮かせようという案です。全部は大変なので2F部分だけ。
1Fは来客もあるのでプロにキレイに塗ってもらうとして、2Fであればプライベートな空間だし多少見た目が悪くてもいいかなという考えです。
ただしこの案、鳥男としてはできるだけやりたくない案です。2Fだけといえど大変だし、そもそも自分たちで塗るからといって工務店側の負担がゼロになるわけじゃないんだよね。
材料や道具は用意しないといけないし、塗り方も教えないといけない。素人が作業場に入るとなれば掃除をしたり養生したり安全面でも気を払わないといけない。
工務店側の負担が大きくて(なのに工賃はゼロ)、こちらも気を使いそうだしなるべくなら他の面でコスト削減をしてこの案は最後の手段としておきたいと思ってました。
くみきハウスさんと相談したところ、同じく「なるべく他の面でコストを抑えるようにしていきましょう」との意見。最終的に他の部分でコスト削減の目標金額に達しそうだったので、この案は採用見送りとなりました。
つづいてはくみきハウスの方からコスト削減案として提案のあったもの。
⑬建具の材質変更
鳥男邸の建具は引き戸が大半を占めます。そして市販品ではなく造作品となっています。
見積時点では1Fの建具の材料は米松、2Fの建具の材料はシナ合板としてありました。1Fは人目に触れるので少し質感のいい材料を使っていたのです。これらを全てシナ合板製へと変更するという案。
当初の予定通りいきたかったけど、背に腹は変えられません。この提案を採用することにしました。
削減効果▲6万円
⑭リビング土間の造作掃き出し窓を引き戸から開き戸へ変更
リビング土間にはバイクが出入りできるように大きな造作の木製掃き出し窓(引き分け)があるのですが、これを観音開き(外開き)の開き戸にするというもの。
開き戸にする事で、レールや枠・網戸などを削減して安くするというものでした。削減効果は▲11万円。
ただこれはあまり使い勝手がよくなさそう。開き戸だと風通しのために“ちょっとだけ開ける”というのも難しいし、扉の軌道上には物を置くことができないし、開放時も扉の存在感がありすぎる……。金額的には効果が大きかったんだけど採用は見送りました。
⑮別の土地造成業者を探す
見積書には田んぼへの盛土・造成費用として200万円が見積もられていました。他の業者をあたることで、この費用をもう少し抑えられないかという案です。
結果としてこの案の削減効果が一番大きなもので削減効果▲50万円でした。この造成業者選びについては次回の記事で詳しく書きたいと思います。
いかがでしたでしょうか。他にもちょこちょこと細かいところを削って、最終的に鳥男たちは最終見積金額から200万円以上削減することに成功しました。
最後にどこを削るか?というのは家造りをしている皆さんがぶつかる課題じゃないかと思います。鳥男の経験がなにかの参考になれば幸いです。
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