2016年4月8日金曜日

コマツ住研②~パッシブ換気・床下エアコン

コマツ住研の家づくりの話のつづきです。

断熱と気密性については昨日書いたので、今日はコマツ住研最大の特徴である「パッシブ換気」「床下エアコン暖房」について。



パッシブ換気
聞きなれない言葉ですね。鳥男も初耳でしたが簡単にいうと、換気設備のような動力を用いずに湿度の変化など自然の力を利用して換気をコントロールするというもののようです。パッシブと聞いて鳥男はフォレストコーポレーションのエアパス工法を連想してしまいましたが全然別物みたいですね。

自然の力で…と聞くとなんだかファジーな印象を受けますが、実際は厳密にコントロールされているんだそう。決して自然任せの換気ではないってことです。そのために必要なのが前述の高い気密性。狙いとする箇所以外からの給排気を徹底的に排除することで期待どおりの換気効果を得られるとのこと。

給気は壁のダクトから壁・基礎内を通り、床下に設置されたエアコンで暖められます。その暖気は床のガラリを通り室内へ。家中を巡り最終的に天井の排気口から屋根に設置された煙突を通って外へ出て行きます。
(詳細はパッシブ技術研究会のHPへどうぞ)

パッシブ換気のメリットはまず動的換気設備が不要ということ。つまり電気代もメンテ・修理費用も不要。余計な設備を増やさないことは大きなメリットです。また、床下エアコンと組み合わせることで家中均一な温度を保つことが可能。これは後述しますね。

コマツ住研はこのパッシブ換気の勉強会や他の工務店との交流会にも積極的に参加しているそう。建築実績も豊富みたいです。


床下エアコン
パッシブ換気とセットです。優れた気密性もあってエアコン一台で2階まで家中暖かく、温度ムラもないとのこと。吹き抜けがあっても大丈夫。むしろ吹き抜けがあった方が暖気の循環がしやすいとのことでした。

床下エアコンというのはサンプロでも聞いていて興味がありました。ホクシンハウスのFB工法も同じ感じかな。

この暖房方式、鳥男はまだ発展途上との認識だったんだけど(サンプロもそんなことを言っていた)、コマツ住研では独自のノウハウもあるようで自信ありげ。

この床下エアコン、かなり魅力的な暖房方式です。

エアコン一台だけなので導入コストも抑えられるし、本体と室外機の設置のみなのでシンプル。床暖房なんかだと将来的にトラブルがあったりした場合がちょっと心配だけど、エアコンなら故障時の対応も簡単です。

普通のエアコン暖房と違って床下の空気を温めるので1階の足元から暖かいというのもポイントです。暖気が上に逃げてしまうので吹き抜けとエアコン暖房は相性がよくないけど、床下エアコンであればそれも心配なし。

さらに直接エアコンの風が当たることもないので、エアコンの風があまり好きではない人も安心です。

まさに良い事づくめですが、心配な点もあります。
何より鳥男が心配なのはまだ完全に確立された暖房方式ではないということ。床下エアコンは基礎内の空気を温めるので、基礎の断熱や立ち上がり高さ・形状などで効果が大きく変わるみたい。だけどその辺りはまだ各社試行錯誤中といった感じです。

だから床下エアコンを導入するなら「どこで建てるか」が非常に重要。きちんとした考えや実績のあるビルダーでないとただの実験台になってしまうかも……基礎を後から直すことはできないからね!

その点コマツ住研は勉強熱心だし、自信もありそうな印象。鳥男は後日完成見学会に行ったんだけどその出来は素晴らしい!の一言でした。

鳥男が床下エアコンを導入するなら、コマツ住研一択かな。

床下エアコンは基礎構造にも一工夫必要なのでコスト面も気になるところですが……
価格についてお伺いしたところ、35坪で2400万円前後くらいとのこと。

ただし仕様によって大きく変わるのであくまで目安です。この性能でこの価格なら決して高くないかな。

最後に重要なことが一つ。
コマツ住研では打合せに入る前に「口頭契約」というものを採用しているとのこと。

完成見学会などを通してコマツ住研の家づくりを理解・納得した施主は「コマツ住研で家づくりを進めたい」という意思表示をします。これが口頭契約。その後はじめて間取り・仕様検討→見積り→工事請負契約といった流れになります。

コマツ住研のような小さな工務店では打合せや見積りも大きな負担となるので(それらのコストは最終的に施主に返ってくる)、ある程度本気のお客さんに絞りたいというのは理解できるし、とてもうまいシステムだと思いました。たとえ口約束でも契約と言われるとこっちも真剣になるもんね。

ちなみに契約とはいうものの大手HMのように契約金などはありません。あくまで施主の意思確認といった位置付けなのでしょう。

次回の完成見学会の予定は約1ヶ月後とのこと。
詳細が決まったら連絡をもらえるようお願いして、この日はコマツ住研を後にしたのでした。


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